ヤマハがベーゼンを??
日本では海外ブランドピアノはスタインウェイの方が普及しているけれど、ベーゼンと言えばこれまた高級なピアノ。コンサートホールに置かれているピアノはヤマハ、スタインウェイが圧倒的に多いので、聴く機会もあまり多くはないんだけれど。
なぜにピアノ科でもない私がこんなことを話題にするかと言うと、大学時代の副科ピアノの先生がベーゼンドルファーとスタインウェイ、ヤマハを所有していて、恐れ多くもベーゼンドルファーを弾いたり聴いたりする機会があったことを思い出したもので。
大学では副科ピアノにも年2回の実技試験があって、その試験前に私の先生は必ず主科・副科合同の弾き合い会(公開リハーサル)をしていた。大学1年のとき、初めてベーゼンを見て、実際に弾くという機会に恵まれ?て。
鍵盤の数が多い!通常の88鍵じゃない、97鍵だった!
ブゾーニという作曲家が、バッハのオルガン曲を編曲した際に低い音が足りなかったので、ベーゼンに頼んで鍵盤多く造ってもらったというピアノ。
太くて強い弦が張られることによって、ピアノ全体の音色に豊かさが与えられるらしい。共鳴する弦が多いからかな?使わないときには鍵盤に蓋が付いているってところがおもしろい。
先生はこのベーゼンがお気に入りで、わざわざmyピアノをホールに運んで演奏するほどだった。
私と言えば、いつも見慣れたヤマハやスタインウェイとは違う横幅に、イスに座って鍵盤を見た途端、ぐわぁ〜んと目が回っちゃって。そのせいで、一番基本の「ド」がどこだかわからないーーっ。
白鍵と黒鍵の長さも違って見えて奥行きがあるような感じだったので、黒鍵までが遠〜く感じられ、いつもの感覚で黒鍵に指を伸ばすもあれれ?滑っちゃうよぉ〜。
そんなアホな。。。と思われるかもしれないけれど、本当の話。
恒例になっている演奏後の食事会で、先生や主科の先輩方を前にこの話をしたら、
「あ〜ぁまったく、あなたには本当にもったいないピアノだわ〜!」と大笑いされ、それから門下で集まるたび語り草にされた私。まったくもって私にはもったいないピアノでございました。ピアノももったいないけど、先生ご自身も私にはもったいないくらいで。
昨日、ちょうどピアノ調律に来てくれたヤマハの調律師さんが、
「せっかくスタインウェイの研修に申し込んでいたのに、ヤマハがベーゼン買収すると敵対しちゃうってことで、キャンセルしたんですよぉ」って残念がっていたところ。
必然的にベーゼンの研修受けなきゃならなくなるってこと?
買収が確定すれば、ヤマハと取引のあるホール等がベーゼンのピアノを購入する場合もあるわけで、これからベーゼンのピアノを聴く機会が増えるかもって言ってましたー。
うちのピアノ、ハンマーの先っぽの羊毛さん(フェルト)が湿気吸って“もわもわ”だって。
ありゃりゃ。
音にまで、でこぼこ感が出ているので、これは修理お願いしなきゃ。
私の腕じゃ、「でこぼこ感がネックになって思ったような演奏ができない…」ってあり得ないけど。
しかし、ヤマハは銀座店の建て替え工事に加え、この買収話。すごいな〜。
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